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研究・観測

柚木透ゆずき・とおる

TDA次元調査課・技官漂着二世(兎系)・31歳

第5窓の観測データ分析を担当する技官。市場の人々が窓へ札を掲げる仕草を3回の開口にわたって確認し、次元調査課の方針修正につながった。

登場記事 14本 / 初出 10月5日 / 最新 10月25日

登場する記事

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    深川北小「同じ夢」、簡易観察のアンケート配布始まる 協力の可否は家庭ごとに

    深川北小学校4年1組の児童14人が相次いで訴えた「同じ夢」をめぐり、TDA次元調査課は24日、既報(16日)で打診していた半年間の「簡易観察」への協力可否を問うアンケートを、学校を通じて保護者に配布したと25日、明らかにした。回答は11月上旬までに任意で提出してもらう形で、協力しない家庭への不利益は一切ないという。

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    第5窓の送付物、解読班が始動 ヒンド数理班・ヘラス古文献研究者・漂着一世が参加

    TDA次元調査課は24日、既報(20日)の第5窓「剣の国」で回収された送付物——絵と文字のある紙——について、第三鑑定センターを中心とした解読班を正式に発足させたと発表した。ヒンド連邦の数理解析班、ヘラスの古文献研究者、そして漂着一世の岸浦汐(74)が加わる異色の編成で、現時点では記号の並びに一定の規則性がうかがえるという一次所見のみが示された。文字の意味、絵が何を描いているかはいずれも未解明のまま、次元調査課は「急いで答えを出す場ではない」と改めて強調している。

  • 次元調査

    第1窓の「音」、分析の第一報 短い周期の繰り返しを確認、意味は不明

    TDA次元調査課は22日、既報(10月11日)の第1窓「灯しの街」で録音された低い音について、分析の第一報を発表した。音の強弱には約2.4秒を単位とする短い繰り返しがあり、ランダムな雑音ではないとみられることが分かった。ただし繰り返しの意味、光の行列との対応関係の有無はいずれも不明のままで、柚木透技官は「規則があることと、それが何かを意味することとは別の話だ」と話す。

  • 次元調査

    瑠海国王カイエ3世、第1窓「灯しの街」見学 史上初の定常窓訪問、開口は見られず

    瑠海王国の国王カイエ3世(34)は21日午前、羽田沖・観測やぐらの第1窓「灯しの街」を見学した。既報どおり国賓としては初めての定常窓訪問で、各国の元首級の来賓が窓を訪れるのも史上初めてとなる。だが見学時間帯の約45分間、窓は開口せず、国王は観覧窓の向こうに静止した石造りの街並みを見ることはできなかった。一方、その2時間前の一般見学では約12分間の開口があり、抽選に当たった市民80人は灯りの行列を目にしていた。

  • 次元調査

    第5窓「剣の国」、向こうから小さな筒 史上初の「意図して送られたとみられる物」を回収

    TDA次元調査課は20日未明、第5窓「剣の国」の開口中、窓の向こうの人物が小さな筒状の物を窓へ向けて投げる動作を直接観測し、筒が境界を越えて窓室側に落下、回収したと発表した。これまでの「札を掲げる」行動とは異なり、物が意図して送られたとみられる事例としては史上初めて。中には絵と文字のある紙が収められていたが、解読は始まったばかりで、次元調査課は「意味づけは急がない」としている。

  • 次元調査

    第5窓「剣の国」、札を掲げる人数が過去最多 カイエ3世来訪と重なる開口

    次元調査課は19日夜、第5窓「剣の国」の開口中、市場の人々が窓の方向へ札を掲げる行動を観測し、これまでで最も多い人数が同時に札を掲げたことを確認したと明らかにした。既報(15日)の「気づいている兆候」からの格上げは依然見送られているが、観測員は「今夜のものは、今までで一番はっきりしていた」と話す。カイエ3世の来訪(19〜22日)期間と開口が重なったのは今回が初めて。

  • 次元調査

    第1窓、21日のカイエ3世見学に備え公開区画を点検 午後の一般見学は休止

    次元調査課は18日、21日に予定されるカイエ3世(瑠海王国)の第1窓「灯しの街」見学(既報)に備え、東亰刀士会・潜行監視員と合同で一般公開区画の点検と警備配置の確認を行った。21日は見学路の一部を国賓対応に使うため、午後の一般見学の受け入れを休止することも決まった。

  • 次元調査

    深川北小の説明会、新たな一致なし TDAが初めて児童への継続観察を打診

    深川北小学校は16日夜、既報(13日)の「同じ夢」をめぐる保護者説明会を開いた。TDA次元調査課の柚木透技官(31)は、児童14人への追加の聞き取り・作画でも第1窓「灯しの街」の観測記録と新たに一致する絵は出ていないと説明した一方、学校・保護者の同意が得られる範囲で、今後半年ほど児童に夢の有無を任意で記録してもらう「簡易観察」への協力を打診した。次元調査課が一般市民、それも児童を対象にこの種の協力を正式に依頼するのは初めてだという。

  • 次元調査

    第3窓「粘体の沼」、二度目の信号実験にも応答 次元調査課「気づいている兆候」に格上げ

    TDA次元調査課は16日、第3窓「粘体の沼」で13日に続き15日深夜にも窓室から意図的な信号を送り、個体「見張り」(88-C)がパターンを変えた二度目の合図にも体色変化で応えたと発表した。これを受け、同課は第3窓を、第5窓「剣の国」と並ぶ「気づいている兆候」の窓に格上げした。意思疎通の証明ではないとの慎重な立場は維持している。

  • 次元調査

    第5窓「剣の国」、札を掲げる人がさらに増える 窓条約では観測データを除外と確認

    第5定常窓「剣の国」で14日深夜の開口(約80分)の際、窓の向こうの市場で木札を窓へ掲げる人の数が、既報(5日)の確認時よりさらに増えていたことが15日、次元調査課の発表で分かった。同日発表された窓条約の暫定合意(既報)では、第5窓のような学術観測データは軍事転用禁止の対象外と明確に位置づけられたことも確認された。

  • 次元調査

    第3窓「粘体の沼」、合図に応えた「見張り」 次元調査課、初の意図的信号で三回連続の一致

    TDA次元調査課は14日、第3窓「粘体の沼」で13日深夜に行った観測で、窓室の照明を一定のリズムで3回点滅させる初めての意図的な信号を送ったところ、既報の個体「見張り」(公式番号88-C)が、ほぼ同じリズムで体色を3回連続して変化させたと発表した。これまでの「弱い相関」はこちら側の無意識な動きに対する反応だったが、今回は意図して出した合図に対する一致で、次元調査課も「偶然とは言いにくい」と初めて踏み込んだ評価を示した。それでも「意思疎通の証明ではない」との慎重な立場は崩していない。

  • 次元調査

    深川北小の児童十数人、同じ知らない街の夢 第1窓の景色と細部一致

    深川北小学校4年1組の児童14人が今月初めから「同じ知らない街の夢を見た」と相次いで訴え、図工の授業で描いた絵を担任が比べたところ、石段と灯りの並び方など複数の細部が一致していた。学校からの相談を受けたTDA次元調査課が第1窓「灯しの街」の観測記録と照合し、13日、絵の中の一枚が窓の特定の区画と細部まで一致することを確認したと発表した。

  • 次元調査

    第1窓、二度目の光の行列に謎の音 「分からないことが、また一つ増えた」

    第1定常窓「灯しの街」で11日未明、既報(7日)の「光の行列」が4日ぶりに再び観測された。今回は窓室の記録装置に、行列の動きに合わせて強弱を繰り返す低い音のようなものが初めて記録として残った。TDA次元調査課は「音と呼べるかどうかの判断も含め、分析はこれから」と述べ、現象の正体には踏み込まない。

  • 次元調査

    第5窓「剣の国」、市場の人々が札を窓へ 次元調査課「気づいている兆候」初めて認める

    TDA次元調査課は5日、第5定常窓「剣の国」で9月27日・30日・10月3日の3回の開口中、窓の向こうに見える市場の一角で、人々が小さな木札のようなものを窓の方向へ掲げる行動が連続して確認されたと発表した。これまで「向こうがこちらを認識している証拠はない」としてきた公式の立場を、今回初めて修正し、「気づいている兆候とみてよい観測が積み重なった」との見解を示した。断定は避け、意思疎通とは依然区別している。

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