第1窓の「音」、分析の第一報 短い周期の繰り返しを確認、意味は不明
TDA次元調査課は22日、既報(10月11日)の第1窓「灯しの街」で録音された低い音について、分析の第一報を発表した。音の強弱には約2.4秒を単位とする短い繰り返しがあり、ランダムな雑音ではないとみられることが分かった。ただし繰り返しの意味、光の行列との対応関係の有無はいずれも不明のままで、柚木透技官は「規則があることと、それが何かを意味することとは別の話だ」と話す。
■ 「音と呼べるかどうか」から、一歩進んだ
既報(10月11日)どおり、第1窓「灯しの街」で11日午前2時40分からの開口(72分間)の際、光の行列の動きとほぼ同期して強弱を繰り返す低い音のようなものが、窓室の記録装置に初めて録音として残った。次元調査課は当時「音と呼べるかどうかの判断も含め分析はこれから」としていたが、22日の発表では「繰り返しのある信号であり、少なくとも雑音ではない」との判断に進んだことが明らかになった。
分析を担当した柚木透技官(31、兎系二世)によると、録音された72分間の音の強弱を波形に起こしたところ、約2.4秒を単位とする短い繰り返しが、開口中ほぼ一定して続いていたことが確認されたという。「最初は気圧の変化か、観測機器そのものの作動音ではないかと疑った。だが機器側の記録と突き合わせても、該当する動きはない。音源は窓の向こう側にある、としか言えない状態になった」と柚木技官は話す。
■ 光の行列との対応、「分からない」が正直な現状
既報の光の行列(今回はおよそ140、前回は300超)との対応関係についても分析が進められたが、柚木技官は「行列の歩みの速さと、音の繰り返しの周期が、ぴたりと一致するとは言えなかった。近いが、重なってはいない。もう少し長い録音がないと、偶然なのか、ずれて連動しているのかの判断もつかない」と話す。既報どおり、第1窓についての従来見解「向こうがこちらを認識している証拠はない」には変更がなく、今回の分析結果もこの見解を裏付けるものでも覆すものでもないという。
■ 窓番の日誌、「数えるのをやめた夜」
窓室で夜を過ごす窓番の一人は、本紙の取材に「あの夜は、行列を数えるのに必死で、音のことは正直後回しだった。あとで記録を聞き返して、確かに繰り返しがあると分かったときは、少し怖いような、嬉しいような気持ちになった」と振り返った。別の窓番は「毎晩座っていても、向こうから何か規則のあるものが返ってくることなんてほとんどない。規則があるというだけで、なんというか、話しかけられている気分になる。意味は分からないのに」と話す。
■ 11月の外部有識者検討会、議題にはしない方針
既報どおり11月に開かれる外部有識者検討会(座長・梶浦悦子)は既に8項目の議題を抱えているが、次元調査課は今回の分析結果を正式な議題には加えない方針を示した。火浦誠局長は「材料として共有はするが、議題にするには分析の精度がまだ足りない。中途半端な段階で検討会にかけて、意味づけだけが先走るのは避けたい」と説明した。
■ 民間の反応、「向こうにも歌があるのかも」
窓グッズを扱う灯窓茶房の店主は「お客様から『あれはリズムなんですか、歌なんですか』と聞かれることが増えた。分からないと答えるしかないが、分からないことを楽しんでくれるお客様が多い」と話す。一方、感応開発商法の被害防止を呼びかける消費者団体は「『音の正体が分かる』と称する教材・セミナーが出てくる懸念がある。TDAの発表は慎重な内容だが、便乗する動きには注意してほしい」と改めて呼びかけた。
■ 録音の継続、次の開口を待つ
柚木技官は「次に長い開口があれば、録音を伸ばしてもう一段分析を進めたい。ただ、開口がいつ来るかは制御できない。待つしかないのは、いつものことだ」と話す。次元調査課は今後も第1窓の開口があるたびに録音を継続し、分析結果は随時公表するとしている。灯しの街の低い音は、意味を明かさないまま、今夜もまた同じ間隔で鳴っているかもしれない。






