観測データ公開法案、審議入りは11月2日——ノルディア歓迎、玄洲は沈黙
与野党の国会対策委員長会談が28日、国会内で開かれ、既報(25日)の観測データ公開法案について、11月2日の衆院本会議で趣旨説明を行い、実質審議は11月5日の週から始めることで合意した。会期は12月中旬まで。公開派の筆頭格・ノルディア連合は駐日大使館を通じて審議入りを歓迎する談話を出した一方、主権派の玄洲は今回も公式コメントを避けた。
■ 日程、来週にずれ込まず決着
既報(25日)どおり今国会への提出が正式に決まっていた観測データ公開法案について、28日午前の国対委員長会談で、審議入りの日程が決まった。11月2日の衆院本会議で法案の趣旨説明が行われ、与野党の質疑を経て、実質的な委員会審議は11月5日の週から始まる見通し。与党国対委員長は会談後、「来週以降という見通しどおりに収まった。空転させずに審議に入れるのはよかった」と述べた。
■ ノルディアは歓迎、玄洲は沈黙
観測データの全面公開を掲げるノルディア連合は駐日大使館を通じ、「審議入りの決定を歓迎する。日ノ國が公開派の実質的な指導国になる機会だ」との談話を出した。主権派の玄洲は今回も公式コメントを避けた。中間派のアメリア合衆国大使館筋は「国内の審議事項であり、特段のコメントはない」とだけ応じた。IDBO(国際次元境界機構)事務局は「加盟国の国内立法の進捗として注視する」との短い声明を出した。
■ 主権派・宗像鉄男「拙速ではないか」
主権派の論客・宗像鉄男(58、既報)は「会期が限られる中での審議入りは拙速ではないか。特に安全保障にかかわる例外規定の扱いは、拙速に決めれば後で必ず綻びが出る」と改めて慎重な姿勢を示した。一方、公開派の若手議員勉強会を主導する三宅奏太(44、既報)は「板挟みを言い訳にしない議論をしたいと言ってきた。審議入りが決まった以上、中身の議論に進むしかない」と述べた。
■ 窓条約とは別筋を改めて確認
外務省は、11月上旬にヘルヴェティア(ジェネーバ)で始まる窓条約の政府間協議(既報27日・代表団人選確定)と今回の法案審議について、「制度上の筋は別だが、国会での議論が先行すれば、条約交渉の国内の空気にも影響しうる」と認めた。審議日程が11月上旬の政府間協議開始とほぼ重なることについて、外務省筋は「意図した重なりではないが、結果的に両方が同時に動くことになった」と述べている。
■ 与党内勉強会も一区切り
既報(9月16日初会合)の与党内「観測を拓く会」(呼びかけ人・三宅奏太衆院議員、既報、メンバー34人)は、9月23日の正式発足から1カ月余りで提出(25日)を経て、今回の審議日程決定で活動の一区切りを迎えた形になる。三宅氏は会談後、記者団に「板挟みを言い訳にしない議論をしたいと言ってきた。審議に入る日が決まった以上、次は中身の議論で板挟みを解いていくしかない」と改めて述べた。勉強会の別のメンバーは「ノルディア連合議長の来亰(既報9月6〜7日)から数えて、ようやく審議という本番の入り口まで来た」と振り返った。
■ 野党側の受け止め
野党の国会対策委員長は会談後、「審議入り自体は評価するが、会期は12月中旬までと限られている。例外規定の範囲が広すぎないか、限られた時間でしっかり見ていく」とのコメントを出した。別の野党議員は「条約が固まってから国内法を後追いするのでは順序が逆だ、という当初の主張は変わらない」としつつ、「審議日程が固まったことで、ようやく土台から建物の形が見えてきた」と一定の前向きさも示した。
■ 審議の見通し
与野党は11月5日の週から数回の委員会質疑を重ねる見通しで、会期末の12月中旬までに結論が出るかは不透明なまま。野党の一部は審議時間の確保を懸念する声を改めて示しつつ、「審議入り自体は評価する」とのコメントを出した。



