湾岸倉庫街で警備員が襲われ重傷 未確認の大型漂着種か、TDAが初の夜間排除措置
30日午前2時ごろ、湾岸部の倉庫街で巡回中の警備員(52)が何者かに襲われ、腕と背中に重傷を負った。現場に残された痕跡から、TDA生物管理課は体長2メートル超の未確認の漂着種による被害とみて、警察と合同の夜間排除措置に踏み切った。同課が夜間の排除措置を実施するのは初めて。
警備員は「暗がりから引き倒された。姿は見ていない。息の音だけ聞いた」と話しているという。命に別条はない。現場のコンテナ側面には、既知の特定漂着種のどれとも一致しない爪痕状の損傷が残されていた。
生物管理課は倉庫街一帯を封鎖し、熱源探知による捜索を続けている。同課は「個体の特定には至っていない。今月の透過指数の高止まりとの関連は、現時点では何とも言えない」と説明した。夜間の倉庫街への立ち入りは当面禁止される。
倉庫街で20年働くという男性は「夜の見回りで、コンテナの列の奥だけ虫の声が消える場所がある。先週からだ」と話した。生物管理課はこうした聞き取りを「貴重な観測情報」として集めている。
排除措置は捕獲を優先し、殺処分は「人命への現実的な危険がある場合」に限られる。同課の担当者は取材の最後に、こう付け加えた。「向こうも、来たくて来たわけではないので」