『一九七五年の窓』増刷20回 学界の沈黙と、読まれ続ける理由
在野研究者・九重果林さん(52)の著書『一九七五年の窓』が増刷20回を突破した。揺らぎ起源に「意味」を求めるその筆致は学界から黙殺され続けているが、刊行から3年、読者は増え続けている。
同書は観測データの解釈に民俗学的視点を持ち込み、「窓は偶然開いたのではない」と論じる。科学界の評価は一貫して否定的だが、九重さんは「私は証明ではなく、問いを書いた。問いは誰のものでもある」と意に介さない。
読者カードの4割は10代という。編集部には「学校で習う揺らぎより、この本の揺らぎの方が怖くて好き」という葉書が届く。